河川保全及び管理釣り場運営事業用トラウト養殖
■所在地 | 〒444-2411 愛知県豊田市御内町 (セキュリティ上の問題で具体的住所は公表しておりません。ご了承下さい。) |
■設備 | 大型の素堀の池 1カ所 大型の飼育池 4槽 中型の飼育池 3槽 小型の飼育池 1槽 円形の生け簀 1槽 |
こだわりのハイパートラウトを育てることを夢見て
2005年鱒の受精卵を購入し卵から孵化させ、
こだわりのハイパートラウトを育てることを夢見て鱒の養殖を開始。
現在は、ニジマス、アマゴを採卵から受精まで自社でおこない鱒の成育をしています。
岡崎という温暖な地で、卵から孵化させ鱒を育てることは、かなり難しく多大な労力が必要であろうことは解っています。
しかし、なぜ?大きなリスクを背負ってまでチャレンジするのかというと、それは、鱒が持っている本来の力を出すことができない養殖鱒が多くなってきているからなのです。
その力の元であるヒレを欠損させないように育成して、自然界で育った鱒と同様、またはそれ以上ファイとする鱒を、自分の手で育てようと思ってはじめたチェレンジでした。
ヒレについて
養殖放流されている鱒のほとんどは食用が中心で、育成の効率を考えていくと、稚魚の段階からこまめに選別という作業を行わなければならないのです。それは、大小様々に育ってきた鱒を、同じような大きさの鱒たちにグループ分けする作業で、それが多く行われることにより網や人の手で鱒は傷つき、ヒレなどが失われていく一つの原因になっているのです。
それ以外にも育成の効率を重視していくと、限られた広さの中で少しでも多くの鱒を育て、限界ギリギリの過密養殖が行われていることが多いのです。鱒の数が多ければ多いほど鱒同士のスレや壁面へのスレは多くなり、なお鱒同士でヒレの噛みつき合いなども増えてきます。結果ヒレはどんどん削れていき最後には肉球になってしまうことが起こります。
ヒレのない鱒は、早く泳ぐことができない。
鱒にとってヒレは、私達人間でいうと脚と同様の存在。大きなヒレは大きく水を掻き、強く早く走るようになれます。
鱒をヒットさせたとき、フックを外そうとしてズンズンと頭を振る動きをしますが、外れないと判断したその直後には、一気に走ったり水面上にジャンプしたりし強烈なファイトを繰り返します。
その走りが強烈であればあるほど釣り人は逃げられないよう必死になり、苦労すればするほど、そのやりとりが終了したとき、感動・感激は大きくなるのです。
しかし、ヒレのない鱒がヒットした場合などは、いくら水を掻いても胴体がうねるだけで空回り、もんどり打っているだけで、いとも簡単に引き寄せられてしまうのです。
自然で育った鱒は、大きなヒレを持っているからこそ思い出に残るファイトをしてくれ、それがまた美しく見えるものと思います。
1から育てると言うことは試行錯誤の部分も多く、まだまだ安定した事業とまでは呼べませんが
管理釣り場運営事業とあわせて、国内の渓流釣り場環境は決して良い状況ではありません。
フライフィッシングを愛するものとしてKEN-CUBEは釣り場保全も考えて、事業展開していきたいと思います。
養魚場成育状況
ニジマス、アマゴともKEN-CUBEでの採卵・受精卵で孵化に成功
成育状況にあわせて、飼育槽を別けヒレピンの個体を育成
釣り場保全の為の自費放流
大型水槽車載のトラックで飛騨蒲田川へ
事前連絡で漁協の許可を得て、放流場所へ背負子で移動
KEN-CUBEスタッフと協力者で放流地点へ運搬
雨の中、美しい魚をKEN-CUBEで自費放流。いつまでも良い魚が釣れる渓流を守るために